眼科専門医とは、眼科に関する知識と医療技術が
十分であることを日本眼科学会が認定した眼科医のことです。
認定までのコースを簡単に説明します。
まず学会が眼科を学ぶのに相応しいと認めた眼科の研修施設で5年以上、
診察・検査・治療・手術等のトレーニングを受けます。
研修内容は手術を100例以上など、細かく決められています。
その後、年1回行われる専門医認定試験を受験します。
認定試験は筆記試験だけでなく、実技試 験もあります。
意外かも知れませんが、こうした試験の際に実技試験を行っているのは
医学界では珍しいことです。合格すると晴れて眼科専門医と認定されます。
認定試験の合格率は最近では70%前後です。
合格率が高いですか?そんなことありません。
他の学会の合格率を調べてみてください。
95%以上合格(受ければ合格か?)とかいう学会がたくさんあります。
眼科専門医認定試験はかなり厳しい方だと思います。
眼科専門医として認定されると、日本眼科学会のホームページに名前がのります。
試験に合格してしまえば、あとはどうでもいいわけではありません。
資格は5年ごとに更新されます。
その間、眼科医として診療を行うのはもちろん、
きちんと学会等に参加して勉強する必要もあります。
そうしなければ資格の更新を受けられません。
眼科の診療を受けるなら、
眼科専門医にかかるのが良いのだ、と皆さんにもわかっていただけると思います。
参考
日本眼科学会専門医制度規則 第8条
理事長は、次の各号のいずれにも該当する医師を委員会の議決を経て専門医と認定する。
(1)日本眼科学会および社団法人日本眼科医会(以下「日本眼科医会」という。)の会員である者。
(2)第9条に規定する施設において、施行細則で定める研修内容により5年以上眼科臨床を研修した者。あるいは厚生労働省の定める卒後臨床研修(2年間)終了後、第9条に規定する施設において施行細則で定める研修内容により4年以上眼科臨床を研修した者。即ち卒後臨床研修を含め6年以上の臨床経験を終了した者。
(3)委員会が行う専門医認定試験に合格した者。
日本眼科学会専門医制度規則施行細則 第7条
規則第8条第2号に規定する研修内容は、次のとおりとする。
(1)一般初期救急医療に関する技能の習得
(2)眼科臨床に必要な基礎的知識の習得
(3)眼科診断、ことに検査に関する技能の習得
(4)眼科治療に関する技能の習得
関与する眼科手術100例以上(外眼手術、内眼手術、およびレーザー手術が、それぞれ執刀者として20例以上を含む。)
(5)症例検討会、眼病理検討会および抄読会等の出席
(6)眼科に関する論文を単独または筆頭著者として1篇以上および学会(集談会等を含む。)報告を演者として2報以上発表
専門医一覧 http://www.nichigan.or.jp/senmonlist/map.jsp
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